こんにちは!
<ほいくえん入園ノート>にご訪問いただき、ありがとうございます。
保育園に通いはじめると、
- 「どんな靴を選べば、安心して遊べるのかな?」
- 「園では、どんな靴が歩きやすいんだろう?」
と悩む保護者の方はとても多いです。
私も保育士として園でたくさんのお子さんを見てきて、
- 「この靴、園ではちょっと動きにくそうだな…」
- 「これなら安心して遊べそう!」
と感じる場面が、何度もありました。
私は靴の専門家ではありませんが、
- 転ばないかな?
- 無理なく歩けるかな?
- 思いきり遊べるかな?
そんな園での〈リアルな場面〉をたくさん見てきました。
そして3人の子どもの母としても、靴選びに悩む気持ちはとてもよくわかります。
だからこそ、〈保育園で過ごすお子さんにとって「いちばん動きやすい靴」〉を選ぶために、「これだけ押さえておけば大丈夫!」と思えるポイントをわかりやすくまとめました。
保育園の靴選びで、まず大切にしたいこと
靴選びと聞くと「可愛いデザイン」「好きなブランド」なども気になりますよね。
でも、保育園で大切なのは とにかく「安全に、気持ちよく動けること」。
登園・園庭遊び・散歩…毎日たっぷり歩くからこそ、
- 園児さんの足に負担がない
- 自分で脱ぎ履きしやすい
- 遊びが妨げられない
そんな靴が「園でのちょうどいい靴」です。
ここからは、保育園に合った靴選びのポイントを、やさしくお伝えします。
元保育士ママが考える、保育園に「ちょうどいい」靴の選び方
〈保育園に通うお子さんの靴を選ぶとき〉に大切にしたいポイントは
- つま先にしっかり〈余裕〉があること
- かかとがしっかり支えられること
- 大きく開いて、自分で履きやすいこと
- 靴底が、柔らかすぎず、硬すぎず「ちょうどいい硬さ」
- 軽すぎず、重すぎない「ちょうどいい重さ」
- 洗いやすく、乾きやすい素材
の6つです。
①つま先にしっかり〈余裕(ゆとり)〉があること
「お子さんの足にぴったりの靴を選びたい」、そんなときに〈つま先のゆとり〉は 大切にしたいポイントの1つです。
つま先に5mm〜1cmほど余裕があると、指がしっかり動き、踏ん張りやすくなります。
- 指がぎゅうぎゅうにならない
- 歩いたときに、足が前にぶつからない
のが目安。
- 指先が当たっている → 小さすぎる
- 余裕がありすぎて足が泳ぐ → 大きすぎる
サイズが合うと、転びにくく歩きやすくなります。
②かかとがしっかりしていること
子どもの足はまだまだ柔らかい時期。
かかとが固定されるだけで、足が安定しやすく、走ったり止まったりもスムーズになります。(歩きやすさの基本です)
園生活では、砂場・芝生・道路・坂道…といろんな場所を歩きます。
かかとがやわらかい靴だと、足がグラつきやすく、転びやすくなってしまうことも...
- 押しても簡単に倒れない〈硬さ〉がある
- 足首が安定して、ふらつきにくい
こういった靴が園生活には安心です。
③大きく開いて、自分で履きやすいこと
保育園では、自分でできることを大切にしています。
そしてお子さん自身も、「自分でやりたい」が増える時期です。
脱ぎ履きしやすい靴は、お子さんの自信にもつながります。
おすすめは、マジックテープタイプ。
- 片手で開ける
- ベロが大きく開く
- 足をスポッと入れやすい
そんな靴だと、自分で履ける子がぐっと増えます。
④靴底が、柔らかすぎず、硬すぎず「ちょうどいい硬さ」
靴底が、
- 硬すぎる→足が曲がらず、歩きにくく
- 柔らかすぎる→安定しにくいです。
チェック方法は、とても簡単で...
「靴を軽く曲げたとき、真ん中ではなく“指の付け根あたり”で曲がるかどうか」に注目しましょう。
- ここで曲がる → 走りやすく、自然な歩行につながる
- 全体がペタッと曲がる → ふんばりにくい
- 全然曲がらない → 足に負担
ということになります。
⑤軽すぎず、重すぎない「ちょうどいい重さ」
軽い靴=良い靴、と思われがちですが、園生活ではちょっと違います。
- 持ってずっしり感じるほど重くない
- 極端に軽すぎない
そんな適度な重さが◎です。
軽すぎる靴は〈靴底やかかと部分が、柔らかく作られている〉ことが多く、不安定な子どもの足首などを十分に支えられないことがあります。
適切な安定性がないと、歩くときに余計な力を使ってしまって、かえって疲れやすくなったりします。
デザイン重視などの重すぎる靴は、シンプルに足の負担になりやすいです。
特にたくさん遊ぶ保育園生活では、「すぐに疲れてしまう...」という原因にもなりますし、走ったり跳んだりするときに、靴の重さが動きの妨げになる場合もあります。
〈機能の割に重すぎないもの〉が理想的!
すでに選び方のポイントでもお伝えしていますが、
- かかと部分がしっかりしているか(硬い)
- 靴底が適切な位置(足の指の付け根)で曲がるか
をチェックしつつ、重さが軽いもの(重すぎないもの)を選ぶといいです。
⑥洗いやすく、乾きやすい素材
保育園では、たくさん遊びます。
- 泥あそび
- 水あそび
などもします。
遊びの中で靴が汚れることが本当に多いです。
「汚れたら困る靴」ではなく
- ガンガン洗えて
- すぐ乾く素材
を選ぶと、心の負担も減ります。
- 梅雨
- 冬
などの乾きにくい時期は、速乾性のある靴が重宝します♪
保育園では避けたい靴
お子さんの快適さや安全面などから〈保育園では避けたい靴〉があります。
〈保育園では避けたい靴〉
- ひも靴
- サンダルやクロックス
- スリッポンタイプ
- ハイカットタイプ
- 光る、音がなるなどの靴
- 重すぎる靴
- 大きすぎる靴
- ブーツや長靴(雨の日以外)
- 底がツルツルした素材の靴
避けていただきたい理由、注意点などは以下のとおりです。
①ひも靴
ひも靴は、お子さん自身が、一人で脱ぎ履きがしにくいです。
ほどけやすく転倒の危険もあります。
②サンダルやクロックス
さっと履きやすいサンダルやクロックスですが、走ると脱げやすく、つま先も怪我しやすいので危ないです。
③スリッポンタイプ
スリッポンタイプの靴は、マジックテープなどの留め具がないため、
- 足首や足の固定が不十分
- サイズ調節ができない
など、脱げやすさの原因にもなり、転倒・ケガにつながる可能性があります。
④ハイカットタイプ
お子さん自身が脱ぎ履きしにくく、活発に遊んでいるときに「動きにくい」と感じる場合があります。
保育園では、ローカットの靴を選ぶようにしましょう。
*歩き始めのお子さんのファーストシューズでは、足首のサポートがしっかりしているハイカットタイプが選ばれる場合があります。
⑤光る、音がなるなどの靴
光る、音がなる靴は、園のルールによっては禁止されている場合もあります。
保育園は集団生活です。
特定のお子さんの靴が光ったり音がなったりすることで、
- 気を取られてしまう(気が散ってしまう)
- 自分もほしい、履きたいなどと感じる
といったトラブルにも発展しやすいです。
集団生活がスムーズに過ごせるように、避けていただきたいと思います。
⑥重すぎる靴
重すぎる靴は、単純に疲れやすさにつながります。
お子さんにとって、動きやすい靴を選びましょう。
⑦大きすぎる靴
大きすぎる靴は脱げやすく、転倒しやすいので危ないです。
「長く履いてほしい」と大きめを用意したい気持ちはわかりますが、お子さんの安全のためにも足にぴったり合った靴を選ぶようにしましょう。
⑧ブーツや長靴(雨の日以外)
走りにくく転倒しやすい長靴やブーツは、お天気の悪い日(雨や雪)以外は避けるようにしましょう。
登園靴=散歩靴という園の場合は、
- 日中の天気に合わせた靴を履いて登園する
- 散歩用の靴を持参する
などの工夫が必要です。
⑨底がツルツルした素材の靴
保育園では活発に動いて遊ぶため、底がツルツルした靴は「転倒したり、滑ったりする危険性がとても高く」危ないです。
共通しているのは、安全性と履きやすさ。
〈お子さんが自身が履きやすくて、安全にのびのびと動ける靴〉を選んでくださいね。
保育園で「実際によく見かけた靴」の紹介
保育園では本当にいろんな靴が並びますが、
- 歩きやすさ
- 脱ぎ履きのしやすさ
を考えて選んでいるご家庭が多い印象でした。
ここからは、〈私が保育園で働いていたときに、よく見かけた靴〉を「参考として」少しだけご紹介します。
もちろん「これが絶対にいい」という意味ではなく、あくまで「履いている子が多かったな」という程度です。(実は、我が家の子ども達も、実際に履いていたものばかりです♪)
①アシックス
足首の安定感があり、特に〈よちよち期〜歩き始め〉に選ばれていることが多かったです。
ベルト(マジックテープ)が大きく開くので、大人がスムーズに履かせやすい印象です。
小学生になり、またアシックスを履いています(^^)
②ムーンスター
軽くて柔らかく、幅広足のお子さんにも合いやすいムーンスターの靴。
全年齢でよく履いていたなという印象です。
アンパンマンコラボの靴もあるので、当時2歳くらい(1歳児クラス)のお子さんが喜んで履いていたのを覚えています。
幅広足(3e)の息子にぴったりで、履きやすいようです。
③ニューバランス
クッション性が高く、歩く距離が増えた幼児さんに人気でした。
ベビーシューズも、ベルト部分がパカッと開いて、履きやすい印象です。
しっかりしていて、安心感があります。
④イフミー
お値段も使い心地も、「ちょうどいい」と感じて選ばれているご家庭が多い印象でした。
カラーバリエーションも豊富で、色違いを持っていて履いているお子さんも多かったです。
我が家の娘&息子も、履いていた時期があります。
⑤瞬足(シュンソク)
走るのが大好きなお子さんに人気で、4〜5歳で履いている割合がぐっと増える印象でした。
「瞬足は早く走れるんだよ〜!」と自慢げに話すお子さんもいました(^^)
息子好みの緑の靴...大喜びで履いてました。
登園靴と散歩(外遊び)用の靴は分けるべき?
「靴を分けるべきかどうか...」は、正直なところ園の方針によります。
私の経験上、通園靴とは別に園専用の靴(散歩靴または置き靴)を準備する園が多い印象です。
もちろん、通園靴をそのまま使う園もあるので、ご確認くださいね。
登園靴と散歩靴を分けると
- 園でいつも〈動きやすい靴〉を使える
- 散歩などで汚れても、登降園に支障がない
- 登園時に、天候に合わせて靴を選べる
といった「小さな安心」が積み重なり、親子ともにストレスフリーで、登園も園での活動もより快適に過ごせます。
「登園靴と散歩靴を分けるかどうか」は園の方針によって変わってくるので、保護者側では選べない場合も多いのですが...
私個人としては「分けることのメリットは、意外と大きいな」と感じています。
*通園靴=散歩靴という場合は、園生活に合った靴で必ず登園するようにしましょう。
- 洗い替えを用意する
- 毎日のお手入れを徹底する
など、汚れたときに対応できるようにすると◎です。
「毎日、同じ靴を長時間履く」ということで、劣化も早くなります。
靴の状態は、頻繁にチェックすると安心です。
年齢(クラス)別の記事はこちらから
靴選びの基本のポイントはどの年齢でも同じですが、お子さんの成長段階によって「見ておくと安心なポイント」が少しずつ変わってきます。
「うちの子の今」に合った選び方がよりわかるように、クラス別の記事も順次まとめて行く予定です。
★0歳児クラスの靴選びのポイント(準備中/近日公開)
★1歳児クラスの靴選びのポイント(執筆中です)
★2歳児クラスの靴選びのポイント(公開まで少しお待ち下さい)
★3歳児以上の幼児クラスの靴選びのポイント(公開まで少しお待ち下さい)
最後のひと工夫!園用靴の〈名前つけ〉便利アイテム&アイディア
お子さんに合った靴が決まったら、もう一つ気になるのが〈記名方法〉です。
いろいろな記名方法がありますが、個人的には「靴に直接名前を書きたくないな...」と思っているので、今回は〈直接書かない方法〉に絞ってご紹介します。
働いていた園では〈マジックで直接書く方法〉が多かった印象ですが、私自身が使ってみて便利だったものや、一般的にもおすすめされている靴の記名アイテムをまとめています。
★靴の記名方法6選(基本的な方法のまとめです)
直接書かずに解決!元保育士がおすすめする【子どもの靴】の記名方法6選
★ネームリボンを使った記名方法
【名前を直接書きたくない方必見】つけ外しができる!園児さんの靴におすすめの記名方法
★くつのしっぽレビュー
靴の名札【くつのしっぽ】は園児さんにおすすめ!元保育士ママから見た魅力&レビュー
★くつデコミニレビュー
元保育士ママが徹底レビュー!【くつデコミニ】のおすすめポイントと使ってみてわかったこと
お子さんの靴に合わせて、無理なく使えそうな方法を選んでみてくださいね♪
さいごに
靴は、毎日の園生活を支える大切なアイテム。
「どれがいいのかな…?」と悩むのは、お子さんのことを思えばこそですよね。
靴選びの基本のポイントは
- つま先にしっかり〈余裕〉があること
- かかとがしっかり支えられるもの
- 大きく開いて、自分で履きやすいこと
- 靴底が、柔らかすぎず、硬すぎず「ちょうどいい」硬さ
- 軽すぎず、重すぎない「ちょうどいい重さ」
- 洗いやすく、乾きやすい素材
の6つです。
このポイントを押さえながら、お子さんの足に合う一足を選んであげてくださいね。
このページが、
あなたのお子さんに合った〈ちょうどいい靴〉に出会うヒントになりますように。