こんにちは!
<ほいくえん入園ノート>にご訪問いただき、ありがとうございます。
0歳児クラスは、月齢や発達の差がとても大きい時期です。
- 靴の準備はいつから?
- まだ必要ないのかな?
と迷う保護者の方も多い印象があります。
園の方針にもよりますが、保育園では「歩けるようになるまでは、靴下で十分」なことがほとんどです。
そして「つたい歩き〜一人で歩き始めた頃」が靴を準備するひとつの目安になります。
この記事では、0歳児クラスならではの
- 靴を準備するタイミング
- 靴選びのポイント
を、元保育士としての経験からわかりやすくまとめました。
- うちの子は、まだ早い?
- どんな靴がいいんだろう?
という不安が、少しでも軽くなれば嬉しいです。
靴の準備は、いつからする?
0歳児クラスでは、発達によって「靴が必要になる時期」が大きく変わります。
〈靴を準備するタイミング〉については、園ごとに方針があり、多くの場合は「必要になる時期を、園から知らせてもらえる」ことが多いと思います。
また、0歳児クラスは発達の進み方に大きな個人差があるため、〈「そろそろ靴が必要になるかも...」という時期を、保護者側で少し意識しておく〉とスムーズに準備ができます。
一般的な目安としては...
- つかまり立ちが安定してきた頃
- 伝い歩きを始めた頃
- 少しずつ独り歩きが見られてきた頃
このあたりが、靴を準備し始めるタイミングになるかと思います。
0歳児クラスでは、まだまだ歩かないお子さんも多く、
- シートの上で遊ぶ
- 抱っこやベビーカーで、外の空気に触れる
など、月齢に合わせた形で、戸外あそびを楽しみます。
まだ歩かないお子さんの戸外あそび(外気浴)は、靴下で過ごすことが一般的です。
ただし園によっては、「つかまり立ちの頃から、屋外では靴を履く」という方針のところもあります。(プレシューズなど)
- ご家庭で軽くリサーチしておく
- 必要になる時期に、園からの案内を確認する
という流れが、とてもおすすめです。
0歳児クラスの靴選びのポイント
繰り返しになりますが、0歳児クラスは「つたい歩き → よちよち歩き」へと発達が大きく変化する時期です。
そのため、靴選びも「今の発達に合わせること」がとても大切です。
ただし、細かく発達段階ごとに靴を変える必要はありません。
ざっくりとした目安は「つたい歩き〜一人で歩き始めてから」で、この頃に一般的なファーストシューズ(発達によっては、プレシューズ)を意識すればOKです。
0歳児クラスで意識したい靴選びのポイントは、次のとおりです。
- つま先にしっかり〈余裕〉がある
- かかとがしっかり支えられる
- 履き口が大きく開いて履かせやすい
- 柔らかすぎず、固すぎない靴底
- 軽い靴を選ぶ
- すぐに洗えて、乾きやすい
詳しくお話していきますね。
①つま先にしっかり〈余裕〉がある
まだ足の骨がやわらかく、成長段階の0歳児さん。
特によちよち歩きの時期は、歩くときにつまずきやすく、指先をしっかり使って踏ん張ることが大切な時期になります。
指先が窮屈だとバランスが取りにくいため、7〜10mmほどのゆとりがある靴がおすすめです。
②かかとがしっかり支えられる
かかとをしっかりと支えてくれる靴は、歩く時のぐらつきを防ぎ、安定して立つ・歩く土台になります。(足首が安定します。)
かかと部分は固めで、指で押してもつぶれにくい靴を選ぶといいでしょう。
③履き口が大きく開いて、履かせやすい
0歳児さんは、まだ自分で靴を履けないので、大人が履かせることになります。
月齢が低いほど足を入れにくいため、マジックテープで「パカッ」と大きく開いて、脱ぎ履きがしやすいタイプが安心です。
④柔らかすぎず、硬すぎない靴底
よちよち歩きの時期(歩き始め)は、まだ足裏の感覚も育っている途中なので、しっかり地面を感じ取れることが大事です。
靴底は柔らかすぎず、硬すぎない、「指で軽く曲がる程度の柔らかさ」がちょうどいいです。
⑤軽い靴を選ぶ
まだ歩く距離も長くない0歳児さんは、靴が重いと疲れてしまったり、転びやすくなることも...
ただし、軽すぎてペラペラだと足が安定しにくいので、〈適度な軽さで、しっかり作られている靴〉がおすすめです。
⑥すぐに洗えて、乾きやすい
0歳児クラスでも外気浴やお散歩で靴が汚れることがあります。
そのため、
- 洗いやすい
- 乾きやすい
なども、とても大事なポイントです。
サイズアップや買い替えの目安
0歳児クラスは、歩き始め〜よちよち歩きなど、「歩き方が安定していく途中の時期」で、赤ちゃんの足がぐんぐん成長します。
そのため、靴のサイズが短期間で変わりやすいのが特徴です。
数週間〜数ヶ月で合わなくなることも珍しくないため、靴がきつくなっていないか、こまめにチェックするのがおすすめです。
サイズアップの目安
つま先に〈5〜7mm程度のゆとり〉があるかどうかが目安になります。
つま先を押してみて指がすぐに当たる、または足の形が靴にくっきり浮き出ている場合は、早めのサイズアップを。
0歳児のお子さんの場合、立った状態で正確に測るのは難しい場合が多いです。
そんなときは、中敷きを使ってチェックするといいでしょう。
〈中敷きを使ったチェック方法〉
①履いている靴の中敷きを外す
②お子さんを抱っこするか座らせて、中敷きの上に足を乗せる
できれば、体重がかかった状態(立たせた状態)が理想的です。
③中敷きのかかとの位置と、お子さんの足のかかとの位置をぴったり合わせる
④お子さんの一番長い指の先端と、中敷きの先端までの距離を測る
この距離が、5mmを切る場合はサイズアウトしています。
買い替えの目安
買い替えをするタイミングは
- サイズアウト(サイズアップ)したとき
- 靴が消耗してきたとき
の2つです。
0歳児クラスのお子さんの場合は、靴の消耗<サイズアップがほとんどだと思います。
サイズが合わなくなった(合わなくなりそう)というときに、できるだけ早めに買い替えをしましょう。
繰り返しになりますが、0歳児クラスのお子さんは足のサイズが短期間で変わりやすいです。
こまめにチェックをするようにしてくださいね。
0歳児クラスで、特に避けたい靴
0歳児さんは
- つかまり立ち
- つたい歩き
- よちよち歩き
と、足元の成長がぐんと進む大切な時期です。
まだ歩き方が不安定なので、靴の選び方ひとつで、動きやすさや安全面が大きく変わります。
ここでは園の活動をイメージしながら、〈0歳児さんには、なるべく避けたい靴〉をまとめました。
〈0歳児クラスで避けたい靴〉
- サイズが大きすぎる
- 靴底が硬すぎる
- かかとが柔らかすぎる
①サイズが大きすぎる靴
「すぐ大きくなるから...」とつい選びがちな大きめサイズの靴。
0歳児さんは、「足を使ってしっかり踏ん張る」のが、まだまだ難しい時期です。
大きすぎる靴は、靴の中で足が前に滑り、転びやすくなる原因に...
②靴底が硬すぎる靴
足を曲げ伸ばしする力が十分ではないため、硬い靴底は歩きにくさにつながります。
つま先を持ち上げて、軽く曲がる程度が安心です。
③かかとが柔らかすぎる靴
かかとがクタッとつぶれるタイプは、足首が安定していないお子さんにとっては負担に...
かかと部分がしっかり補強されている靴を選ぶと、お子さんの不安定な歩き始めをサポートしてくれます。
*サンダル・クロックスなども、かかとが固定されないデザインのため、歩きが安定しないお子さんには不向きです。
必要以上に心配する必要はありませんが、
まだ〈たっち〜よちよち段階の0歳児さん〉だからこそ、
- 「しっかり支えてくれる靴」
- 「動きやすい靴」
を意識してあげると安心です。
実際に、保育園でよく見かけた靴
0歳児クラスでは、
- 歩きはじめの足を、やさしく支えてくれること
- 着脱のしやすさ
を重視した靴が選ばれている印象でした。
ここからは、〈私が保育園で働いていたときに、0歳児クラスでよく見かけた靴〉を「参考として」少しだけご紹介します。
もちろん「これが絶対にいい」という意味ではなく、あくまで「履いている子が多かったな」という程度です。(我が家の子ども達も、実際に履いていたブランドもあります。)
①アシックス(スクスク)
スポーツメーカーとしての信頼性から、ファーストシューズとして選ばれることが多い印象です。
「かかとがしっかりしていて安定感がある」という安心感から、保護者の方はもちろん、保育士からの支持も高めです。
②ミキハウス
プレゼントでいただく機会が多く、頻繁に見かけるブランドの1つです。
見た目の可愛さと、品質の良さが支持されている印象です。
③ムーンスター
機能がしっかりしているのに、比較的お求めやすい価格帯のモデルもあるため、園での毎日の使用に強い印象です。
汚れても、あまり気にならない点が◎。
つま先ゆったり設計なので、幅広足のお子さんにも選ばれやすいようです。
幅広足の長男にぴったりで、その後も、基本的にはずっとムーンスターの靴を愛用しています♪
④イフミー
ムーンスター同様、機能がしっかりしているのに、比較的お求めやすい価格のため、園でもよく見かけるメーカーです。
汚れてもあまり気にならない、脱ぎ履きのしやすい点が◎。
インソールが特徴的で、土踏まずを意識した作りが歩きはじめのお子さんにも合いやすいです。
⑤ニューバランス
おしゃれなデザイン性から選ばれることが多い印象です。
マジックテープが大きく開いて調節しやすいので履かせやすく、甲高の足のお子さんにも人気です。
0歳児クラスの散歩用靴(置き靴)&洗い替えはどうする?
散歩用靴とは、保育園の戸外遊び(園庭や公園など)で使う靴のことです。
園のルールによりますが、〈登園靴と散歩靴をそれぞれ1足ずつ用意する〉という園が多い印象です。
〈散歩専用の靴があるメリット〉
- うっかり靴を履き忘れても登園しても大丈夫
- 外遊びで靴が汚れても、登降園に支障がない
- 天候に左右されない(朝、雨→日中、晴れでも気にしなくていい)
0歳児クラスでは、〈登園時は、抱っこやベビーカー〉というお子さんも多く、登園時に靴を履かないお子さんもいます。
そのため、0歳児クラスでは園に置いておく〈散歩用靴(置き靴)〉が1足あれば十分なことが多いです。
登園時に靴を履くお子さんの場合は、登園靴と別に、散歩用の専用靴を用意すると安心です。
(ご用意する前に、園のルールをご確認くださいね。)
洗い替えについて
洗い替えは、〈実際に園生活を過ごしてみて、「ご自身が必要」と感じたら用意する〉というのが、1番いいのかなと個人的には思います。
0歳児クラスの場合、「洗い替えが必要かどうか」は、園の方針や活動量によって変わってきます。
- 基本的には、毎日外遊び
- 雨上がりも気にせず遊ぶ
- 砂遊び、水遊び、泥遊びなどもよくする
という、〈遊びを大切にしている(たくさん遊ぶ)園〉の場合は、0歳児クラスであっても靴が汚れる可能性があるため、洗い替えがあった方が安心です。
〈たくさん遊ぶ園〉でも、
- 乾きやすい靴
- 帰宅後すぐに洗うことが可能
であれば、汚れた靴を持ち帰って、翌日に持っていけることもあります。
その場合は、洗い替えが必要ないかもしれません。
〈外遊びの頻度が少ない園〉の場合は、汚れる可能性も少ないため、1足(週末に洗って、週明けに持っていく)でも大丈夫かと思います。
〈登園時に靴を履かないお子さんの場合〉
日中の活動にもよりますが、あんよが安定していないお子さん(伝い歩き〜数歩歩く程度)の場合は、そこまで汚れるような遊び方をしないのでは...と思います。
焦って最初から何足もそろえる必要はありません。
最後のひと工夫!園用靴の〈名前つけ〉便利アイテム&アイディア
お子さんに合った靴が決まったら、もう一つ気になるのが〈記名方法〉です。
いろいろな記名方法がありますが、個人的には「靴に直接名前を書きたくないな...」と思っているので、ここでは〈直接書かない方法〉に絞ってご紹介します。
働いていた園では〈マジックで直接書く方法〉が多かった印象ですが、私自身が使ってみて便利だったものや、一般的にもおすすめされている靴の記名アイテムをまとめています。
★靴の記名方法6選(基本的な方法のまとめです)
直接書かずに解決!元保育士がおすすめする【子どもの靴】の記名方法6選
★くつのしっぽレビュー
靴の名札【くつのしっぽ】は園児さんにおすすめ!元保育士ママから見た魅力&レビュー
★くつデコミニレビュー
元保育士ママが徹底レビュー!【くつデコミニ】のおすすめポイントと使ってみてわかったこと
お子さんの靴に合わせて、無理なく使えそうな方法を選んでみてくださいね♪
記名方法については、園のルールも必ずご確認ください。
さいごに
0歳児クラスは、歩き始め〜よちよち歩きの時期で、発達の個人差がとても大きい時期です。
園の方針にもよりますが、
- 保育園では「歩けるようになるまでは、靴下で十分」なことがほとんど
- 「つたい歩き〜一人で歩き始めた頃」が靴を準備するひとつの目安
になります。
0歳児クラスで意識したい、靴の選び方のポイントは
- つま先にしっかり〈余裕〉がある
- かかとがしっかり支えられる
- 履き口が大きく開いて履かせやすい
- 柔らかすぎず、固すぎない靴底
- 軽い靴を選ぶ
- すぐに洗えて、乾きやすい
の6つです。
このポイントを押さえながら、お子さんの足に合う一足を選んであげてくださいね。
また、赤ちゃんの足は成長のスピードが早く、サイズが短期間で変わりやすいのも特徴です。
こまめなサイズ確認と、必要に応じた買い替えが大切になります。
お子さんの発達段階に合わせて無理のない準備をしつつ、園で安心して過ごせるj靴選びの参考にしていただけたら嬉しいです。
このページが、あなたのお子さんに合った〈ちょうどいい靴〉に出会うヒントになりますように。